日々の出来事

紅葉の高野山に行ってきました

真言密教の聖地、和歌山県の高野山に11月の上旬に行ってきました。ちょうど紅葉がピークで、その美しさに感動。宿坊に一泊して、のんびりと奥之院、壇上伽藍、金剛峯寺などを巡りました。

大阪からでも高野山まで電車で約2時間

11月の三連休の2日目に急に思い立って、高野山に行くことにしました。最初は日帰りのつもりでしたが、一泊してのんびりしたいと思って、行きの電車内で宿を検索してみました。すると泊まれる宿坊が1部屋だけ残っていました。

南海なんば駅から高野山の中心部までは2時間程度。南海電車の急行でなんば駅から極楽橋駅へ向かいました。橋本駅から極楽橋駅は各駅停車で「こうや花鉄道」として整備されています。こうや花鉄道の途中の小さな駅は木造駅舎が多く山の風景に馴染んでいて、景色を楽しむことができました。

極楽橋から高野山駅まではケーブルカーです。急角度の坂を5分で登ります。ケーブルカーを降りたら、高野山の中心部まではバスで10分でした。

金剛峯寺

「金剛峯寺前」でバスから降りて、金剛峯寺に向かいました。空気が澄み渡っていて、檜皮葺(ひわだぶき)の屋根の主殿が美しかったです。

拝観料は1000円ですが、猫太郎は2500円の共通内拝券を選びました。主殿から入り建物を見て回ります。広間の襖絵が見事でした。途中、こうやくんの顔はめパネルもありました。

さらに案内に従って進んでいくと、蟠龍庭(ばんりゅうてい)という石庭が見えてきます。はっとする美しさでした。雲海を泳ぐ雌雄の龍を表現しているそうです。

壇上伽藍

次に壇上伽藍へ。金剛峯寺からは歩いて5分程度。蛇腹路(じゃばらみち)という小道を通って向かいました。真っ赤に色づいたもみじがアーチ上になっていて綺麗です。本来,壇上伽藍へは中門から入るべきだと思うのですが、蛇腹路のもみじを見てしまったらそのまま進んでしまっていました。

蛇腹道を抜けるとすぐに、有名な根本大塔(こんぽんだいとう)が見えてきます。高野山には高い近代的な建物が全く無いので、高さ48.5mもある根本大塔は迫力がありました。朱色がきれいです。

壇上伽藍には六角経蔵(ろっかくきょうぞう)という建物があります。基壇の把手を押して一回りするとお経を1回読んだのと同じ功徳が得られるそうです。猫太郎も一人で挑戦してみました。最初は重いのですが、回り始めるとそんなに重くありません。一周できました。

丸万

遅い昼食は金剛峯寺近くの丸万という食堂で食べました。寿司やうどん、カレーなどが食べられる普通の食堂です。14時を過ぎていて入れる店が限られていて混雑していたので少し待ちました。食事は美味しく満足しました。席に案内してくれたお姉さんがとても気持ちの良い接客で、この店にしてよかったと思いました。

パートナーはエビフライカレーを食べました

徳川家霊台

遅い昼食を食べるともう夕方近くになっていました。1日目の最後は徳川家霊台に向かいました。徳川家康と二代秀忠を祀っている霊台です。ちょっとした石段を登ります。たまたま普段は非公開の内部が特別公開されていて、扉の中を見ることができました。10年ぶりだそうです。家康と秀忠の二台の霊台それぞれに、3人の方が警備兼ガイドをされていて説明を聞くことができました。日光東照宮のように細かい飾りが施されていて美しいのですが、内部は金色でとても華やかでした。

宿坊に一泊

光明院(こうみょういん)という宿坊で一泊しました。急遽、予約したので夕食は食べられませんでしたが、朝食は用意してもらいました。朝には勤行と護摩行にも参加して、素敵な思い出になりました。

奥之院

2日目は奥之院にお参りしました。奥の院口から2kmほどの参道を通って御霊に向かいます。参道は太く高い杉木立に囲まれて神聖な空気が流れていました。歴史的な著名人の墓石や供養塔も多く並んでいて、それらを眺めながら歩くと2kmの道のりもあっという間です。

奥之院の参道入口、一の橋

途中、姿見の井戸(すがたみのいど)をのぞいてみました。水面に自分の姿が見えなければ3年以内に亡くなるとのこと。猫太郎は大丈夫でした。

最後は、一礼した後に御廟橋(ごびょうばし)を渡って燈籠堂(とうろうどう)へ。ここからは聖域で写真撮影も禁止になっています。大師信仰の中心聖地の神秘的な雰囲気を満喫しました。

平野清山椒庵で山椒ソフトクリーム

奥之院を出て「平野清山椒庵」に。山椒の専門店で、山椒ソフトクリームがあると聞いたら、ソフトクリーム好きの猫太郎はチャレンジしないわけにいきません。山椒ソフトクリームと言っても、山椒はトッピングで、自分でソフトクリームに振りかけて食べます。まずはトッピング無しで食べてみましたが、ソフトクリーム自体が濃厚で美味しかったです。その後で、山椒をトッピング。山椒の爽やかさが加わります。でもソフトクリームの味も濃いので、ちょっとかけたぐらいだと山椒の風味は強くありません。パートナーも味見してみましたが、山椒なしのほうが好みとものことでした。猫太郎は最初から山椒を混ぜ込んだソフトクリームだとどんな感じなんだろうと食べてみたくなりました。

角濱ごまとうふ総本舗 小田原店

昼食はごま豆腐で有名な角濱ごまとうふ総本舗 小田原店でいただいて大阪に戻りました。角濱ごまとうふ総本舗はもともと大門と壇上伽藍の間に大門店がありましたが、こちらの小田原店は2023年の3月に開店されたそうです。新しくてきれいです。各種ごま豆腐やスイーツも販売されていました。

「ごまとうふ懐石五彩」2200円をいただきました。茶碗蒸しといろいろな味付けのごま豆腐を楽しみました。観光客が多くて、待ち時間は長かったです。

女人堂

最後に女人堂まで歩いて、女人堂からバスに乗って大阪に戻りました。

途中の様子もきれいです
高野山警察署前、警察署も風情があります

女人堂までは登り坂になっていて、振り返ると高野山の入口になっていました。明治5年まで女性はここまでしか来れなかったのです。女人堂でお参りをして高野山を後にしました。

高野山に訪れて

高野山は117もの寺院があるそうですが、それらが狭い範囲(東西6km、南北3km)に密集しています。それぞれの寺院が美しく趣があるので、きれいな景色を眺めながら移動することができました。急な坂や段数の多い石段も少ないので、歩くのが苦になりませんでした。年を取っても楽しめそうです。観光地によくある壁の落書きを見かけることもなく、高野山の神聖な雰囲気に浸ることができました。

ただ、観光客が多い時期だと食事を確保するのが難しいかもしれません。人気のところは並ばないと入れませんし、夜は営業している店が少なかったです。宿坊で精進料理をいただくのがよいでしょう。

高野山の美しさに感動して、今度は雪の季節に行ってみたくなりました。きっときれいでしょうね。何度でも行ってみたい、そんなところでした。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA